貸借対照表・バランスシート

決算期に会社が作る書類財務三表の一つである貸借対照表。貸借対照表には、その会社の設立以来から今日に至るまでの歴史がぎっしりと詰め込まれていると言っても過言ではありません。また貸借対照表には、その会社の社長の経営姿勢までも数字で読み取ることも可能です。

 

そんな貸借対照表について、お話しさせていただきます。何かのお役に立てますように。

1.貸借対照表とは

貸借対照表を英語で言うとbalance sheet(バランスシート)と言います。そしてその名の通り、経営バランスを表す書類です。つまり、資産と負債の割合を読み、純資産の数字を見て、その会社の財政状態、ひいてはその会社の体力を読み取る事が出来ます。

2.見方

貸借対照表を見るうえで大切なのは、貸借一致の原則という関係性です。資産=負債+純資産 つまり、貸借対照表で右と左で大きさは一致するという事です。まさに均衡している(バランスが取れている)バランスシートです。

@資産

会社の全財産です。流動資産と固定資産に分けられます。

 

流動資産は一年以内に換金出来る資産を指します。(現金・預金・受取手形・有価証券・売掛金など)、固定資産とは、換金が困難な資産を指します。(土地・建物・機械・長期保持の投資有価証券など)貸借対照表において資産は、現金化しやすいものから順番に表示されます。

A負債

他者から借りている返さなければいけないお金です。流動負債と固定負債に分けられます。

 

流動負債とは、支払い期限が一年以内の負債を指します。(買掛金・未払金・支払い手形・短期借入金など)、固定負債とは、支払い期限が一年以上の負債を指します。(長期借入金・社債など)貸借対照表において負債は、返済・支払期日の早い順に表示されます。

B純資産

株主が会社に入れてくれた資金や利益を積み上げたもので返済する必要のないもの。自己資本とも言う。この自己資本率は、純資産÷資産×100=自己資本率(%)で求める事が出来ます。この数値が40%を超えるくらいであれば、財政的に安定していると言えます。50%以上なら。。。。超優良企業です!

 

また純資産は、株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金など)と株主資本以外(有価証券評価差額金・少数株主持分など)に分けられます。

3.作成する目的

ではなぜ貸借対照表を作成するのでしょう。まずは、株主たちへ会社の財政状態を報告するために作成します。会社にどのくらいの資産があり、どのくらいの負債を抱えているのか経営成績を報告するのです。

 

また資金繰りにあたり、銀行からお金を借りる為、また税金を納めるためでもあります。基本的に貸借対照表は決算期(年度末)に作成されます。

 

ただ、年に一回の決算よりも、経営成績や財政状態を正しく現状を認識するという観点からも月に一回、つまり月次決算を行う事をお勧めします。

4.貸借対照表と損益計算書の違い

損益計算書とは、期間内に利益がどれくらい出て、そのために費用をどれくらい使ったのかを明らかにする会社の期間中の経営成績を表す財務諸表です。

 

一方、貸借対照表は、会社がある時点で所有している資産や負債の情報が記載されている決算財務諸表になります。
 会計学上、また経済学上など幅広い分野で出てくるストックとフローの概念をご存知でしょうか。

 

ストックは、いくら持ってるの?それは自分のもの(資産)?他人のもの(負債)?を明確にする役割、つまり貸借対照表であります。フローは、その出入り、流れを表現するもの、つまり損益計算書という事になります。

 

では、貸借対照表と損益計算書はどこでつながっているのでしょう。。。

 

両者は、貸借対照表の資本の部当期未処分利益と損益計算書の最後の科目とうき未処分利益でつながっています。貸借対照表では、なぜ利益が増えたのか?なぜ自己資本が厚くなったのか?また、なぜ負債が増えたのか?はよくわかりません。損益計算書は、当期未処分利益がなぜその金額になったのかの説明書という面を持っているのです。

5.まとめ

様々な個性を読み取る事のできる貸借対照表。その会社の方針、歴史、はたまた会社の社長の性格までも読み取ることが出来る事もあります。

 

同じ売上高、利益が全く同じ同業者であっても、貸借対照表は千差万別です。自己資本が少なく経営資産の調達が借入で賄われている会社、一方借入がゼロの会社など。また在庫を多く抱え、倉庫の維持費、倉庫の人件費、購入のための資金などをかけている高コスト体質な会社、必要運転資金を借り入れにたよりがちな借入金体質の会社など。

 

損益計算書には社長の意思決定が比較的すぐに反映されますが、貸借対照表の改善には相当な時間と、地道な努力が多大に必要になります。

 

今回のお話は、もちろん会社、法人としての貸借対照表を対象にさせていただきました。しかしながら、個人レベルで、この貸借対照表を作るとすれば、個人の家計状況がわかるとともに一種の財産目録が作れます。より深く理解できる一つの方法としておすすめいたします。

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